もったいないから|一人ひとりが大切な地球!暮らしの宝物

知らないままじゃ、もったいない。毎日を少し楽にする、暮らしの小さな工夫。

えんぴつゴーちゃん
 

ChatGPT Image 2026年9月13日 03_57_17

   ゴーちゃんは、古いビルの管理人

   自称発明家

   少し猫背で、背の高いおじいさんです

 

   ある日、修理を頼まれた大きな置き時計の
   部品を探しに街に出たときのこと

 

   帰り道
   もう日が暮れているのに
   男の子が探し物をしていました

「どうしたんだい?」


   男の子は、ビクッとしました

「あ、えんぴつゴーちゃんだ!」

   ゴーちゃんは、えんぴつのように細いので
   街でそう呼ばれていました

「やあ、こんばんは」

 

「鍵をなくしちゃったんだ

   父さん帰ってくるの、遅いから・・・」

 

「そっか、鍵の形覚えてる?」

   ゴーちゃんは重たいリュックを下ろし
   スケッチブックと鉛筆を出しました

 

「ここに描いてごらん」
ChatGPT Image 2026年9月13日 04_22_56   男の子は、なくした鍵とお父さんがつけてくれたキーホルダーを描きました

 

「よし、じゃあ、これをこのカメラで撮って・・・

   いくよ、光るから見ててね」

   ピッカーーー!

   あった!!!

   ジャングルジムの端に、鍵はポトリと落ちていました

「よかった、これで帰れる」

 

「おうちはどこ、暗いから送ってくよ」

「うん、あそこ」

「なんだ、近くだね」

 

「じゃあね、ゴーちゃん、またねー」

「ほーい」

   ゴーちゃんのいつもの返事です
 

 ゴーちゃんは、大きなリュックに

   たくさんの道具を持ち歩いています
 

 荷物はずっしり重いのですが

   若い時にラグビー部で鍛えていたので

   へっちゃらなのだそうです

 

   今日もたくさんの部品を買い込んで、家に帰りました

   ゴーちゃんにとってのご馳走は、部品です

   今晩は、古時計の修理をするはずでしたが

   気がつけば、新しい発明に夢中になって

   夜中すぎても部品を組み立てています
ChatGPT Image 2026年9月24日 03_11_50    次の朝

  “トン、トン、トン”

   ドアを叩く音がしました

「ほーい」

   ドアを開けると眩しい光が入ってきました

   いつも通り、机に突っ伏して眠っていたようです


 女の人は、機械仕掛けのドールを抱えていました

「これ、とても大切なもので・・・直せないですか?」

「ちょっと見てみるね」

   ゴーちゃんは、机の隙間にドールを丁寧に置き

   背中部分を開いて、仕組みを点検しました

「直せるよー」

ChatGPT Image 2026年9月24日 04_27_37 「ほんとに?」

「もちろん」

「明日までに直しとくから」

「ありがとう……

   修理代だけど、どのくらいかかるかしら?」


   女の人は、あまり持ち合わせがなさそうでした

「大丈夫だよ、家にあるもので直せるから」

「でも、そういうわけには・・・」

「じゃあ、これを1つ下さい」

 

   女の人の買い物カゴにりんごが3個入っていました

  ゴーちゃんは、りんごを受け取りシャコリと噛みました

「美味しいりんごですね」

   ゴーちゃんは笑いました

 

   そんな感じで、日常は過ぎていきます

   お天気の良い日には、庭先に張ったテントで

   作業したり、昼寝をしたりしていますから

   いろんな人が声をかけていきます

   そのたびに「ほーい」と返事します
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  そんなゴーちゃんのところへ、ある日、

   小さな男の子を連れたお母さんがやってきました

「ゴーちゃん、この子に何とか勉強させたいんだけど」

「ほーい」
 

「こんにちは

 お利口さんだねぇ」

   ゴーちゃんは、体をかがめて男の子の頭をなでました

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「僕、お利口じゃないよ
  お母さんがいつも馬鹿だ、馬鹿だって・・・」

「そうなんだー

  じゃあ、僕と一緒だね」

「ゴーちゃんは、発明家なんでしょう?」

「どうかなぁ、僕はさぁ

   何でも壊してみるのが好きなんだ」

「へー」

 

「僕のおじいさんが時計屋さんでね
   いつもこうやって時計を、分解させてくれてたんだ」

「なんで、好きなの?」

「だって、一個一個の部品って

   とっても可愛いんだ」

「へー」

「見てごらん
   こんなにちっちゃいんだよ」

「ほんとだ」

「やってみる」

「うん!」

 

   男の子は、夢中で時計を分解しています

   お母さんはゴーちゃんに、男の子がどんなに勉強が

   できないかを話しています

「できた!」

 

「どれどれ?」

 

   ゴーちゃんは身を乗り出し、

   男の子が分解した時計の部品を眺めています

「僕は、初めてのときこんなにすぐにはできなかったなぁ!

   この子、頭いいよ」

   お母さんはびっくりしています
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「じゃあ、ちょっと見ててね」

   目がきらりんと光りました
 

「うん」

   男の子は膝に座らせてもらい

   時計を組み立てるのを見せてもらいました

「これがねー、こうなるからね

   これでね・・・こうでね・・・すごいでしょう!」

 

 ゴーちゃんは、あっという間に時計を組み立ててしまいました

「一個一個、部品には役割があるんだ
   その役割さえわかってあげれば

   いつだってこうやって組み立てられる」

 

「なんだってそうなんだよ

   大事なのは目の前の一個だ」

 

「もう一回やっていい?」

「もちろん、何度でも」

   男の子は夢中で時計を分解し、

   今度は自分で組み立てを始めました

 

   お母さんは、ゴーちゃんが息子の頭の中を

   修理してくれたと思いました

   でも、ゴーちゃんは

   何も修理していません

   男の子が初めから持っていたものを

   見つけただけなのです

 

   ゴウちゃんはいつも、物事の本質を見ています

   とっても優しい目で

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